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あこがれの万年筆→☆彡
こちらの記事を読んで数ヶ月前のことを思い出しました。 夏から秋にかけての頃のことだったでしょうか。 50代くらいの女性が、レジにいた店員の私に、何事か相談にいらっしゃいました。 聞けば昔から使っている万年筆のこと。 久しぶりに出して使ってみたら、インクが出ない・・・けれどもあまりにも古いため、修理に出そうか迷っているとのこと。それでご来店されたようでした。 他のお客さまの中には、かなり古い物を愛用されている方もいらっしゃること。 (これはボールペンですが、1970年代に製造された物を、インクの交換をしてずっと使っている初老の男性の方がいらっしゃいました) また、インクがペン先で固まっていて出てこないのなら、家庭でぬるま湯につけてインクを溶かし出したら直ることもあること。 など、色々お話しましたが、 「古過ぎて恥ずかしいので新しいのを買っちゃおうかしら」ということに落ち着きました。 もしかしたら、最初から新しいのを買いにきたのかな~?とも思いました。 中には店にお話に来る人もいらっしゃいますし。 時間のある時は、私とお客さまとお話するのは好きなので大歓迎なのですが。 そして、高級筆記具の置いてあるガラスケースにご案内すると、その前で万年筆をじーっと見つめていらっしゃいました。 少し微笑みを浮かべて、目をきらきらさせて。 やがて1つの万年筆を選んで「これ見せて頂ける?」と言われ、ケースから取り出し、試し書きをして頂いて、それをお買い上げ頂くことになりました。 「あぁ、とうとう買っちゃったわ。思い切って奮発しちゃいました」 と、包装している間に話していると、とても嬉しそうな様子。 私もよく、買い物をする時は『ひとめぼれ』で決めるのですが、 他の人の『ひとめぼれ』の瞬間を見たようで、ちょっとこちらまで嬉しくなりました。 で、思い出したことがもう一つ。 万年筆に限らず、ボールペンでもシャープペンでも、 使っているうちに手になじんでくると、世界で一つの自分だけのペンになります。 これ、買うのを悩んでるお客さまに必ず言う言葉なんです。 この言葉で「買いたいけどどうしよう・・・」という方は、ほとんど決意が固まるようです。 私はまだ自分だけの筆記具には出会ってませんけど、いつかは手に入れたいですね~。
by mariella
| 2004-12-02 23:04
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